06① 免疫系は人体を守る軍隊である

免疫系の任務は忍び寄る無数の敵をやっつけることと、体内でできる異常細胞を破壊することだ。

仕事が多くて、しかも責任は重大。

もしも免疫系が効果的に任務を遂行しなければ、わたしたちはすぐに病気になってしまう。

だから、免疫系は仕事の効率を上げるために、秩序だった軍隊組織を組んでいる。

免疫系の軍隊組織は、役割の異なる2つの部隊からできている。

第1部隊は、わたしたちが生まれながらに持っている免疫で、先天性免疫という。

第1部隊のメンバーは、皮膚、炎症、好中球、マクロファージの4つである。

これらは敵とぶつかる最前線の部隊である。

第1部隊は、どのような相手にも同じように対応する。

このような対応のしかたは非選択的で原始的にみえるが、その反面、大がかりな準備を必要とせす、 すばやく臨戦体制を築けるという利点がある。

第2部隊は、生まれてからの経験を通して獲得した防衛網で、獲得免疫という。

すなわち、この防衛網は、ある特定の敵に対する防衛網をオーダーメイドでつくる点にある。

メンバーはB細胞、T細胞、ナチュラルキラー細胞、マクロファージである。

獲得免疫は、かなり高度な防衛網である。

この防衛網を詳しくみると、抗体系とキラー系の2種類に分けられる。

どちらの系でも白血球が中心になってはたらいていることに変わりはない。