01 十分な栄養素で自然治癒力を高める

脳、免疫系、内分泌系のバランスをよくするには……

自然治癒力を高めるには、脳、免疫系、内分泌系の三角形のバランスをとらねばならない。

それには、体を丈夫にすることが先決である。

体の一部である、脳、免疫系、内分泌系を体から切り離して別個に強化するのは無理である。

体を丈夫にするには、人体の最小構成単位である細胞レベルで健やかになることが肝心。

水分を取り除いた細胞の成分は、タンパク質70%、脂質12%、核酸7%、糖類5%であるから、 これら4つの栄養素を食物からとればよい。

だが、核酸はタンパク質の部品のアミノ酸からつくられるから、日頃、 わたしたちが摂取しなければならないおもな栄養素は、タンパク質、脂質、糖類である。

このため、この3つを特別に三大栄養素と呼んでいる。

三大栄養素は、体の建築材料と体を動かすエネルギー源の両方になっているためどの栄養素が不足しても健やかさを維持できない。

そこでこの3者は互いに融通しあうことで、特定の栄養素が不足しないしくみになっている。

タンパク質は、皮膚、リンパ球、抗体、赤血球、酵素などの主成分である。

皮膚は、病原体が侵入するのを防ぐ防波堤である。

 

リンパ球は免疫系の主役たち。

抗体は、病原体を捕まえて無毒化する。

赤血球は酸素を運ぶ。

酵素は、生体の化学反応すべてを円滑に進めている。

これだから、タンパク質が乾燥した全細胞成分の70%を占めるのである。

 

脂質は、脂肪、油、コレステロールを指す。

脂肪も油もトリグリセリド(グリセリンと脂肪酸がくっついたもの)であるが、室温で固体のものを「脂肪」といい、 液体のものを「油」と呼んでいる。

脂質の特徴はとても柔らかいことである。

この特徴を生かし、細胞、組織、臓器を包んで保護している。

スポーツ競技などで激しく動いても、心臓や肺などの臓器が衝撃によって傷つかないのは、 脂質がクッションの役目を果たし、衝撃をやわらげているからだ。

また、脂質は万一の飢餓に備えて体内に蓄えられるエネルギー貯蔵物質でもある。

核酸には、DNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)の2種類がある。

DNAは、どんなタンパク質をいつ、どれだけ生産するかを命令する遺伝子である。

このため、DNAは「生命の設計図」と呼ばれるのである。

一方、RNAは遺伝子DNAのコピーで、細胞のリボソームという器官でタンパク質の生産に使われている物質である。

 

糖類は、グルコース(ブドウ糖)が数干個から数万個もつながった物質の総称で、体のおもなエネルギー源になっている。

このほかに、タンパク質や脂質にくっついている糖類も多い。

糖類の1つであるグリコーゲンは、ふだん肝臓に貯えられているが、 必要に応じて切断されてグルコースにもどる。

このグルコースは、酸素といっしに血液によって全身の組織に運ばれて細胞が生きるのに利用されている。

細胞は、ダルコースを分解し、体のエネルギー源であるATP(アデノシン三リン酸)という物質を生産する。

このATPを利用し、わたしたちは、笑ったり、泣いたり、指、手足を動かし、肺を動かして呼吸し、心臓を鼓動させて生きている。


ほとんどの病は、免疫力を高めて自然治癒力を強化すれば治ります。
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免疫と自然治癒力のしくみ