免疫と自然治癒力についてやさしく解説いたします。

01 現代人を疲労・過労が襲う

5章 疲労・過労が自然治癒力を低下させる

01 現代人を疲労・過労が襲う

精神と肉体の回復には睡眠・休養が第一

仕事の目標に向かって精進する。

試験に受かるために勉強する。

スポーツ大会で入賞しようと訓練に励む。

こうした活動によって疲れを実感する。

疲れなければ、もっとはたらいて多くの成果を出せるのに、もっと勉強して高い点数をとれるのに、 もっと練習して大会で入賞できるのに、などと欲ばった考えが脳裏をかすめる。

疲れを感じなければいいのにと思うが、これは問違いだ。

疲れを実感するとは、生命を維持するために「休養が必要である」という信号が脳にとどいているということである。

この信号を軽視したり無視してはいけない。

もしこの信号を無視して、疲労しても休養しないではたらき続けるとどうなるか。

まず、疲労が慢性化する。

慢性疲労を放置すると、思考力、意志力、判断力が極端に低下し、視力や聴力が衰え、動きが緩慢になる。

これは事故のもとである。

最近、わが国を代表する有力企業の工場で大事故が相次いでいる。

事業の効率化を目指すのはもちろん重要なことである。

だが、これらの大事故は、安全を管理する人まで見境なくリストラしたため、 人手不足による過度な労働から担当者が慢性疲労に陥ってしまい、判断力が極端に低下した結果てはないだろうかと心配になる。

また、疲労を回復させないままにしていると、自律神経が乱れ、ホルモンバランスが崩れる。

そうなると、脳、免疫系、内分泌系の三角形が破綻し、自然治癒力が低下する。

また、疲労が重なると不眠に陥るが、これもまた、ホルモンバランスの崩れに拍車をかけることになる。

それでもなお休養しないと、体に力が入らす、気力も失せてしまう。

最悪の場合、突然、倒れてそのまま死亡する。

これが過労死である。

では、疲労とは何か。

疲労をどう捕らえるかは、実にむすかしい問題である。

どういうことか。

労働によってどれだけ人体がエネルギーを消費したかは測定できる。

また、血液中の乳酸、クレアチン、二酸化炭素などの老廃物の量も測定することができる。

しかし、これらの数値とわたしたちが体験する疲労感とは別ものである。

しかも同一の体力の人が同一の仕事をしたからといって、疲労は同じではない。

疲労の程度は人によって、また、同一人物でも、栄養状態、体調、仕事に取り組む態度などによっても異なる。

たとえば、いやいやながら仕事をしたり、結果が悪ければ、疲労感はイツキに増す。

一方、仕事に積極的に取り組んだり、よい結束が得られれば、あまり疲れを感じない。

疲労感はかなり主観的なものである。

とにかく、疲れを感じたら、衰えた精神と肉体の機能を元の状態に回復するために、ただちに睡眠・休養をとるべきである。








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