免疫と自然治癒力についてやさしく解説いたします。

09 適度な運動で自然治癒力を高める

6章 自然治癒力を高める

09 適度な運動で自然治癒力を高める

ただし過度な運動は逆に自然治癒力を低下させる

脳や免疫系、内分泌系のバランスがとれることで強い目然治癒力が得られ、これが血液の流れによって全身に運ばれる。

健康の維持には、自然治癒力を運ぶ血液が体内を順調に流れることが大事なのである。

冷えは、血液がうまく流れない証拠であるから、健康の危険信号である。

また、かぜをひいたときなど、感染症にかかると発熱する。

発熱は、病原体の増殖を抑えると同時に、病気と戦う白血球の増殖を進める。

こうして免疫力が高まる。

だから、人体の防衛には体温を高めに保つことが好ましいのである。

ここまでをまとめると、健康を維持するには、体温を高めて免疫力を向上させ、 自然治癒力を運ぶ血液の流れを改善すればよいということになる。

それには何よりもます、運動することだ。

スポーツクラブで汗を流してほしい。

時間的余裕のない人でも、心がけ次第で運動ができる。

たとえば、ときおりイスから立ち上がり、ストレッチ体操や屈伸運動をするなどは、オフィスでもできる。

これだけで体温が上がり、血液の流れがよくなる。

それから、できるだけエレベーターを使わすに、階段を利用したい。

頻繁にかぜをひいていたので、自分はそんな体質だと思っていたが、運動を始めてからすっかり元気になり、 かぜをひかなくなった、というような体験のある人は多い。

適度な運動を定期的に実行している人は、感染症への抵抗性が増し、病気にかか引こくくなる。

一方、過度の運動をすれば、逆に、感染症にかかりやすくなる。

茨城県大洋村では、運動を継続してきた高齢者と運動習慣のない高齢者で免疫グロブリンAの分泌量を比べた。

免疫グロブリンAはかぜの感染を防ぐはたらきがある抗体で、高齢になると分泌量が下がる。

ここでいう運動を継続してきた高齢者とは、週2回、 それぞれ1時間の村主催の運動教室で自転車による有酸素運動と筋力トレーニングを1年以上継続してきた人のことだ。

有酸素運動とは、筋肉に蓄えられているグリコーゲンを通常の呼吸によって取り入れた酸素を使って代謝する運動のことである。

運動を継続してきた高齢者(平均年齢66.9歳)の免疫グロブリンAの分泌量は、 運動習慣のない高齢者(平均年齢66.4歳)よりも約50%も高かった。

しかも、運動教室に参加する以前よりも参加したあとのほうが分泌量が増加していた。

このことから適度な運動により免疫力が高まることがわかる。

だが、運動が激しすぎると、逆に免疫力が低下する。

ニーマンらは、2311人のマラソン選手のトレーニング量とかぜのひきやすさを調査した。

その結果は、毎週96km以上を走るマラソン選手は、毎週32km以下を走るマラソン選手の約2倍もかぜをひきやすかった。

また、フルマラソンを完走した選手は、フルマラソンに参加しなかった選手より約6倍の頻度でかぜをひいた。

運動は適度ならば、自然治癒力を高めるが、過度になると自然治癒力を低下させることがわかる。

適度な運動を続けてとるように心がけたい。








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